「長く使って素材に味が出て、そして愛着が増していく」そんな住まいをお渡ししたい。
設計事務所「春摘」の日々を綴ります。
 家族の時間

今、いくつか 面白いお仕事の声かけをいただいているんですが、それぞれに

みなさんの思いを乗せて、ゆっくりと進んでいます。
今週はまずは 一つプレゼンテーションの準備。プラン等はおおよそ固まったんで
明日から模型を作っていく段階です。

 

 

こちらは 高校生と大学生の息子さんがいる ご家族のための住まい。

 

「子供達と過ごす時間も残り少なくなってきました。この家(新しい住まい)を
出る(巣立たれる)ときには、家や家族の思い出が素敵なものになっている様に
家族=信頼、安心、味方 というような時間を過ごせる家造りをしたいです」
とリクエストをいただいています。
住まいという舞台が大きく、どっしりとして家族の安心を受け止めるものとなるように
家づくりに落とし込んで行きたいと、改めて肝に銘じる次第です。
| 設計 | 14:30 |
新築 ひとつHPにアップしました

一年前に竣工した お住まい。ホームページの「お仕事」

一軒アップしました(遅い!)ので よろしければご覧ください。

 

http://harutsumi.com/works/811

 

 

 

今回、プロのカメラマンさんには入ってもらってませんが、

棟梁の笠松さんと私とでなんとかかんとか雰囲気をおさめて

みました。

 

 

近いうち、一年点検で伺います。

どんな四季を過ごされたかを聞くのが私の楽しみです。

 

 

 

 

| 設計 | 15:03 |
雑誌掲載のお知らせ

3月20日 発売の 住む。56号。

 

 

京都市内。マンション一階でのリフォーム。

 

7年ほど前に お引き渡ししたお住まいですが、時間を経て依頼をいただき

 

この冬、取材、撮影をしていただきました。

 

 

当時30歳ちょうどだったご夫婦。限りある予算の中、取捨選択をしながら
センスのよいご夫婦の暮らしがすっとなじむように、暮らしやすいように工夫し
ごく自然に計画がまとめられました。また、大工さん、住まい手さんとの
プロセスも楽しいものでした。ふたりの息子さんたちの成長とともに
スギの床は傷を増やし、オイル拭きを重ね、またそれも味わいとなって
いました。
ご家族がLDKの隅々まで使って暮しておられる様子を(北の寒い個室へは
みんなあまり行かないとのことです)目を細めて拝見してきました。
よかったら、ご覧ください。

 

 

| 設計 | 13:44 |
やっとわかった食洗機のこと

 

 

 

気がつけば、住宅設計を20余年していますが 住宅設備の中でも

 

実際に導入した設備のうち満足度がくっきりと分かれるのが食洗機でした。

 

 

「毎日、とても重宝しています!」という声があがる反面、

「食器洗いのカゴと化しているので不要でした…」と。

 

半分半分ぐらいの評価でした。

 

 

 

そういうわが家も、8年前のキッチン入れ替えのときに 食洗機をつけました。

 

そして、わが家ではほとんど使わないなぁ〜って反省していました。

 

 

 

この冬、家族で一番に私がインフルエンザにかかり 家事機能が丸2日はストップ

 

しました。少し体力が回復した私がキッチンで見たのは あふれかえる汚れた食器。

 

だるい中それらの家事をやっつけましたが、その時に改善を考えました。

 

 

 

「白い平皿を使おう!」というメモを食器棚にはりつけ、家族にできるかぎり

 

同じような形のお皿を使ってもらい、使用後はシンクで水をかけつみあげてもらう。

 

朝食、昼食、夕食とシンクにある一定の形のちょっと汚れた食器がつみあがり

 

それを夜になり、食洗機で一気に洗う。

 

 

大まかにいうと5寸平皿、碗型食器、コップ類、カトラリー箸。

 

これだけの種類に限定して、さらにシンクに積み上げる罪悪感をなくせば

 

けっこう食洗機ありがとう!というところまで至りました。

 

あと、汚れた状態の食器がシンクにあるのを見た時に罪悪感を感じないこと。

 

 

 

 

で、1ヶ月がたった今 食洗機を使っているのかどうかですが

 

気に入って集めた器や、土もの。できるだけ美味しく

 

見える盛りつけなどにやはり重きをおいていたいので、わがやの

 

ライフスタイルには いらなかったなぁという結論です。

 

 

 

でも、これからの住まい手さんにはそういうアドバイスができるな!と

 

ようやくこの件が腑に落ちました。

 

 

 

 

他の観点からみると、ミニマリストの方などは食器の総数が少ない

 

ので、やはりそういった方にも 食洗機はむいていないと

 

思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 設計 | 09:48 |
プロセス

 

新しい年も もう1カ月半すぎています。本年もどうぞよろしくお願いします!

 

 

 

この写真は去年手がけた(春摘は設計)お住まいを建てた棟梁さんからの年賀状。

 

わたしの撮らなかったアングルで、住まいのメイン空間をとらえてくださって

 

いて、またその写真を彼の年賀状として用いてくださったことにも

 

うれしい気持ちになりました。笠松さんは30代後半のまだ若い大工さん。

 

少しの助っ人をいれながら ほとんど一人でこつこつと仕上げてください

 

ました。時間は少しかかりましたが、ご家族にとって結果的に大きなプラスと

 

なりました。

 

 

 

 

当初からあった架構のイメージ。大黒柱が家の中心にあってその大きな柱が

 

屋根の架構を支えている。それがリビングからいつも見えている安心感。

 

 

 

みんなで見学したあたりの山(奈良県吉野の山)で60年、70年育ち、

 

その後切り出され、林業の中西さんの製材を経て、棟梁が墨付け、

 

手刻みを行って、楽しいメンバーで建て方をしてもらって…という

 

そんなストーリーが時折、思い浮かびそうです。

 

 

 

 

インフルエンザに家族の過半数が倒れてしまったこの冬になりましたが、

 

そろそろ家作りに邁進したいな!という気持ちが高まっています。

 

 

 

いろいろ動き出しそうな2月後半です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 設計 | 15:06 |
台所考 台所は戦場である

台所/毎日、体をつくる食を生み出す場所。

 

 

 

「さー、食べるよっ!」と誘う瞬間の 調理場(裏方)の状態と

 

いったら 見せられたものではないです。戦場です。

 

 

私は料理は嫌いではありません。でも凝った料理はほとんどしません。

 

一週間に一度、三重の農家さんからお野菜セットが届くので、その野菜と

 

肉や魚、豆類との組み合わせ等を考えて夜ご飯でも30分ぐらいでさっと作ります。

 

(朝からこんぶ、いりこ、かつおを水に漬けとく等の仕込だけはしておきます)

 

 

 

学校から帰った子供に「今日 ごはん何?」って聞かれると

 

「名もなき料理!」という返事をすることもけっこうあります。

 

 

 

 

炊きたてのご飯にまさるものはないと思っているので、できるだけ

 

食べるたびに炊飯をしたりの手間は惜しみません。なので、うちの

 

冷凍庫はほとんど空っぽです。冷蔵庫もけっこうスカスカかな。

 

 

 

 

 

住宅設計で、台所の設計ってけっこう重要ですが、調理スペース、配膳スペース、

 

ある程度の収納スペースがあれば、機器そのものにはあまりこだわってはいません。

 

わがやのキッチンはもう倒産したキッチンメーカーの廉価なものをいれている

 

ぐらいです。セットでついてきた食洗機もほとんど使用せず。わりとどんな台所でも

 

料理ってできるのではないかというのが、私の考えです。

 

 

 

▼わが家の台所(端材で作った配膳台と大学で拾った食器棚)

 

 

 

 

コストがかけられる方だったら、オーダーでステンの天板を折り、無垢の板で

 

キャビネットをしあげれば すごく素敵だなぁ〜。

 

50年後ぐらいが楽しみになりそう!とは思います。うらやましいですね。

 

 

 

 

 

コストがなければ2400、2550のセットもののシステムキッチンで全く問題なし。

 

代わりにほかの素材の仕様アップすることをすすめることが多いです。

 

あと、天板は人造大理石よりステンレスをおすすめしてます。

 

個人的にはIHよりも ガスコンロ派です。

 

春摘の立ち位置は、住まい手さんによってどういうキッチンが似合うのかを

 

提案するソムリエのような。

 

 

 

 

 

 

余談。

 

すてきな友人の台所に大きな神様がおられたので、いいな!と思ったので、

 

小さな小さな台所の神様コーナーを作りました(数年前)。

 

インドのAuro villeで求めた3センチたらずの神様。

 

 

置いているのはスピーカーの上。この台所の神とラジオや音楽のおかげで

 

調理もちょっと楽しくできます。鼻歌をうたいながらの夕方の調理時間は

 

けっこういいリフレッシュになっています。

 

 

 

 

 

 

| 設計 | 15:32 |
大規模な改装/大阪府

昨年の仕事になりますが、まとめます。

 

 

 

以前は、DK が狭く暗く、庭が眺められないという間取りでした。

 

 

部屋の用途を入れ替えたりしながら ばーん!と庭が楽しめる居心地のよい

LDKをしつらえました。ほとんどの生活はここで行われるのですから。

 

 

LDK。アルミサッシも気密断熱のいいものに入れ替え、床壁などの断熱補強も

 

したので、居住性が数ランクアップしています。コーナー部が窓だったのですが

 

耐力壁を増やし、構造補強をしています。

 

 

 

玄関からLDKへ入ったところ。

 

 

 

 

 

 

家の中心に 薪ストーブを設置。冬、とても快適な温かさだったとのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼以前の台所と食堂。

この部屋は床の間のある仏間 兼 将来的な寝室へ変更。

 

庭の緑も猫間障子ごしに楽しめます。

 

 

 

+  +  +  +  +

 

 

▼以前の仏間。南開口部に面した家で一番気持ちいい場所です。

 

 

 

 

 

同じアングルで。新しくLDKとなりました。庭との関係性がぐっと近いです。

 

智頭ヒノキのウッドルーバーが繊細できれいです。

 

 

 

 

+  +  +  +  +

 

家事に嬉しいスペース。

 

キッチン隣接の勝手口から出たところに 洗濯機、物干スペースを

 

作りました。風は通り、雨はしのげます。外に置いてもいい道具などを

 

納めるのにもとてもよいスペースです。

 

※床に見える丸いものは ご使用中の井戸です。

 

 

 

 

かなり、大規模な改装でしたが ここからの数十年、

 

ご家族の生活をしっかりと支えていけるものとなったと

 

思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 設計 | 13:35 |
まどのいえ 再訪

お引き渡しからそろそろ2年。先日、篠山の「まどのいえ」へ

 

行ってきました。どうせだったら、ゆっくりと時間がとれるように…と

 

思っていたので、そうなるとなかなか時間がとりにくく、

 

すぐには行けずだったんですが、ようやく!

 

 

芝生もきれいに生え揃い、黒目の外観とのコントラストがまぶしいぐらいです。

 

 

アプローチの草木もいい感じに育ち、彩りをそえてくれています。

 

造園やさんの狙いが、今回の訪問でよく伝わってきました。

 

 

 

大きなデッキのある、庭側も少し高低差のある地面に、気持ちのよい

 

ような芝生が育ち、お孫さんが走る姿が目に浮かぶようでした。

 

(もともとそれが 住まい手さんの夢につながるリクエストでした)

 

 

 

 

一角には、お母さん手製の薪置き場が!

 

まだ残る建築廃材と、生木を自身でもらいチェーンソーで切ったという薪が

 

並べられてました。篠山は寒い盆地(5地域)ですが、冬の昼間は

 

薪ストーブをたくことはなく、日が落ちてから薪をくべ、夜間小さくした

 

火種で朝まで。というペースでご使用のようで、薪の使用量は少ないご様子

 

でした。すっかり薪ストーブが生活の一部になっておるなんて うらやましい

 

ですね。

 

 

 

 

 

お料理上手な住まい手さんに お昼ご飯をごちそうになり(!)、さらに

 

お手製のジャムとサンショ味噌までいただいて、あー楽しかったと

 

帰り道につきました。この夏、テンションのあがるおやつは

 

練乳+いただいた苺ジャムでのイチゴミルクかき氷!感謝です。

 

 

 

 

オーダーで作った食器棚にも 生活の器がならび、趣味のカゴも置かれていて

 

楽しげです。

 

 

 

二年経ち、お住まいとご家族がなじんだ感じが伝わったことや

 

暮らしを楽しんでおられること、使い心地のうれしいご報告など。

 

 

 

次にまたふらりとご訪問する日を楽しみにしています☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 設計 | 15:26 |
暮らしの灯り

先日、引き渡し時としては最終回の打ち合わせをしに

 

夜にお家を伺いました。ご家族は住み始められてわずか数日。

 

 

まだまだ、「家という器」に行動や体感がフィットしない時期です。

 

 

ここからすこしずつ、体が慣れていくものです。

 

設計した住まいの夜の照明の感じなどを体験するのが 

 

この日の訪問が初めてだったので、いい機会となりました。

 

 

基本的には電球色でそろえているので、思った通りあたたかい灯りだなぁと

 

感じました。少し控えめな照度で、集う場所に光を落としています。

 

 

まだ少し照明計画などに 改善が必要でしたので 電球の入れ替え

 

などをしてもらって引き続き検討しています。

 

 

+ + +  

 

 

 

17年前に竣工した 住まい手さんご夫婦からも先日、連絡があったので

 

ごぶさたです!のご挨拶かねて、来月お伺いしようと思っています。17年経って

 

家は、暮らしはどうなっているのか、ご家族のお話が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 設計 | 11:54 |
小さなサロンのある住まい/羽曳野市 完成写真

6月中旬に見学会をさせていただきました羽曳野の新築。

 

こちらで撮った拙い写真ではありますが、少しまとめましたので

 

ご覧ください。

 

 

角地に建つ住まいです。視線をある程度さえぎりつつも、

 

風を受け、そして家の中を通すように配慮しています。

 

    

              +

 

 

 

格子内部の半屋外空間。軒下で壁や格子に囲まれており、使い易い

 

空間になっています。勝手口、洗濯物を干したりの用途です。

 

 

              +

 

 

 

 

内部空間は、無垢材とフェザーフィールで温かみのある仕上げとしています。

 

LDKに隣接して 広めの(10帖大)南バルコニー!

見学に行った吉野の杉で家が造られていると思うと、また一層愛着がわきます。

 

 

 

              +

 

 

 

 

 

 

この後、住まい手さんがウッドデッキをDIY!

さらに室内のような雰囲気になりますね。ここでご家族のたくさんの
物語を紡いでいただきたいです。雨の日でも出れますし、ラッキーなことに
あまり蚊がでません。
              +
架構と一緒にデザインした台所の特注家具。奥様の念願、アイランドキッチン。
              +
書斎コーナー。ここ 居心地かなりよいです!
              +
隠れ家的なサロン。こじんまり。おひとりずつお迎えとのことで、
ゆっーたりと癒やしてもらえそうです。
そろそろお引っ越しされるかな…と春摘の手を離れたばかりの住まいに
想いを馳せる昼下がりです。
| 設計 | 14:25 |
春摘について

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